食は世界を平和にできるか?!

食は世界を平和にできるか?!

お話をいただいたときに「すごいお題で困ったなぁ」と躊躇してしまったのですが、7月10日に本道佳子さんとの対談させていただく機会をいただきました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

イベント前日の7月9日は鎚起銅器職人の大橋保隆さんのアテンドで、五泉市の農園八兵衛と田上町のふなくぼ農園を巡りました。


農園八兵衛の塩原さんはおひさま日曜市が始まる前からなので、10年ほどのお付き合い。
塩原さんはずっと「収穫が苦手なんです」と聞いていたのですが、今回初めて野菜を愛するあまり、衰える作物たちを直視できない(実は最後に子孫を残すためのものなので、植物としては死に近づいている)という驚きの理由を聞きました。

そして「マリールゥのいなほパンケーキミックス」でお馴染みの船久保さんは、収量が減るにも関わらず田んぼの中にビオトープを作り、稲の話はほとんどすることなく、水草と水中生物の話に終始するという面白さ(?)。
二人の魅力が存分にみられた、素敵な圃場見学でした。
夜の懇親会では、当店でもジャムを扱わせていただいているrucotoの素晴らしいケータリングを満喫しました。

さて本道佳子さんと初めてお会いしたのは2011年の7月、新潟がんセンターの今井先生率いる「チームませう」が主催する東日本大震災関連イベントでした。

100人規模の講演会の昼食の準備のお手伝い、ということで前日に伺って衝撃を受けたのが「メニューはまだ決まってません」。
そこから英美子が一緒に買い出しに行って、買い物をしながらメニューを組み立てて、僕は前日の仕込みだけ手伝おうかと思っていたのですが、これはやばいとなって当日のお手伝いも買って出た記憶だけが残っており、当日のメニューも記憶も全くありません(大変だったのは覚えています笑)。
そして一番記憶に新しいのは2019年2月の鄙潟樂、この時はもう慣れたもので、真冬の野菜のない時期だったのですが集められるだけ野菜をかき集めて、当日は30人ぐらいの調理補助のワークショップを募って、怒涛のように120人分のディナーを仕上げました。
そんな本道さんとの対談は、初心を見つめ直すのにとてもいい機会をいただきました。

なぜパンケーキミックスだったのか。
なぜビーガンをやめた私たちがビーガンのパンケーキミックスを作っているのか。
そもそも「食べる」ってどういうことなんだろう。

「食は世界を平和にできるか?」
というお題をいただいたときに、食だけでは世界は平和にはならないと考えていました。
しかし、当日話を聞きながら思いました。
「愛する人たちと囲む楽しい食卓は絶対に平和につながっている」と。
私たちは「マリールゥのパンケーキミックス」を通じて、そんな楽しい食卓をつくるお手伝いができたらいいな、と想いを新たにしました。

チームませうの皆さん、とてもいい機会をありがとうございました。
本道さんとも楽しい企みを色々とできました。
こちらも楽しみです!

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