マリールゥのパンケーキミックスの始まり。

マリールゥのパンケーキミックスの始まり。

にいがた空艸舎との出会い

2008年〜2010年に「にいがた空艸舎(にいがたくうそうしゃ)」というイベントがありました。

カメガイアートデザインの亀貝太治さんのお声がけで、F/styleのふたり、現finch designの石丸英宜さん、のみの音楽舎の藤井夫妻、そしてmarilouのふたりで企画を始めて、たくさんの新潟の仲間たちの協力を得て都合3回開催しました。

ローカルツーリズムの先駆け

この「にいがた空艸舎」自体が、今の新潟のローカルシーンを語る上でとても重要な役割を果たしていたと考えているのですが、その話はとても長くなるのでまたいつか。

3回目のテーマが「新潟観光」、主催チームの周辺にいる普通の人たちが紹介する、日常の視点で新潟の楽しいところ、面白いところを紹介するという企画展示でした。これは今でいう「ローカルツーリズム」の先駆けだったと思うのです。3回を通じても、今考えてもとても先進的なイベントでした(F/styleと亀貝さんの視座の素晴らしさたるや!)。

パンケーキミックス誕生のきっかけ

この時に主催メンバーが小さな地元のお店の好きなものを集めて新潟のお土産コーナーを作ったのですが(これもいわゆるお土産コーナー感がなくてとても素晴らしかった)、「何かmarilouでオリジナルのお土産を作ってもらえないか?」とお題をいただき、パンケーキミックスを作りました。

プラントベースでも妥協しない美味しさ

この時に運営していたcafe marilouはマクロビオティックをベースにした玄米菜食カフェだったので、卵乳製品不使用は当たり前。
ちなみに当時は、プラントベースのパンケーキミックスってほとんどが海外産で、しかも自分達が心から「美味しい!」と思えるものが殆どなかったんですね。
卵も牛乳も使わなくても遜色なく、というかむしろそれを超越して美味しい!パンケーキミックスを作ろうと腐心しました。

変わらぬ想いと素材

当時の写真を見ると、(ブレないと言うか愚直というか…)今と全くコンセプトも素材も変わることなく作り続けていることがよくわかります。
同人誌のような簡素なパッケージが本当に懐かしいです。

2008年に誕生したマリールゥのパンケーキミックス第一号のパッケージ写真。手作り感のあるラベルが印象的。

ホームメイドから始まった小さな生産

当時は息子が生まれてほぼ1年、私が主にカフェで調理や接客をして、妻は家で家事と育児がメインという日々でした。
何か家でできる内職的な仕事があるといいかもね、なんてこのイベントが終わっても気が向いた時に生産して時々店頭で販売するという日々が続いていました。

転機

そんなある日、F/styleから「展示会に来てくださったお客様のお土産にしたい」という依頼をいただきました。
これがとても大きな転機になるのでした。

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