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2017-03-23

エレキとパンケーキ、終了しました。

前日の僕の体調不良でいろいろ危ぶまれましたが、無事に「エレキとパンケーキ」を終えることができました。ご来場いただいた皆様、そして青木隼人さん本当にありがとうございました。

cafe marilouの大きなショーウィンドウはほぼ真東にあって、午前中はとても美しい太陽の光が店内に差し込みます。そして、残念なことに開店とほぼ同時にその光は店内に差し込まなくなります。僕はその素敵な光景を見ながら毎日「もったいないなぁ」と思いながら仕込みをしています。
この日は幸いに午前中は太陽も雲から顔を出し、店内に美しい光が差し込む中で青木さんの演奏を聴くことができました。
輝く美しい姿をお客さんに見せることができて、きっとcafe marilouも喜んでいたと思います。

演奏の冒頭に青木さんがおっしゃっていたように、青木さんの演奏は「曲と曲にならない音の間にあるもの」です。
僕が今回のライブを企画するにあたって、青木さんにエレクトリックギターでの演奏をお願いしたのも、その「曲と曲にならない音の間にあるもの」がアコースティックギターよりさらに色濃く感じることができるからでした(多分、そんなリクエストするのは僕くらいだと思いますが…苦笑)。
青木さんの奏でるメロディーはもちろん素晴らしいのですが、道を通る車の音、生活音、雑音騒音など、そこにあるあらゆる音を自らのものとして表現できる強さが、青木さんの大きな魅力の一つだと思います。

以前はエレクトリックギターでの演奏の時は、ルーパーやディレイなどの空間系エフェクターを多用していたと思うのですが、今回はとてもシンプルな構成でした。足元にはチューナーとボリュームペダルだけ、エフェクトもアンプに備わっているリバーブのみでした。
その理由を青木さんは「(ループやディレイを用いらないことを指して)過去の音を使わないことで、より【今】を表現したい」とおっしゃっていました。

2年前の終戦記念日に、F/styleで久しぶりに青木さんのソロの演奏を聴いたときに僕が強く感じたのは、青木さんのエモーショナルな熱量と血の流れている音色とある種の決意でした。
それまでの青木さんの演奏は、初期の音源から感じられるように、どちらかというと感情を排除した無色透明な美しさのあるものでした。僕はこの日の青木さんのギターの音色を忘れることができません(そして「俺、もっとちゃんとしなきゃ!」と思ったことも忘れられません笑)。

今回の青木さんのライブでは、青木さんの「今」を通して自分の今を強く感じさせられました。

10人ちょっとという人数で青木さんの演奏を聴く贅沢。本当に本当に素晴らしい時間でした。
そしてエレキだけじゃなくて、パンケーキも楽しんでいただけたら幸いでした(大丈夫だったかなー?笑)。

文と写真:すずきたかや

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